
夏風邪を引くやつは馬鹿であると言われますが、実は、夏風邪という言葉は医学的にはありません。冬に感染する一般的な風邪に対して、夏に感染する風邪を夏風邪と呼んでいるだけであって、冬にひく風邪も、夏にひく風邪もまったく同じ病気です。
季節の違いはあっても、風邪はウイルスが、口や鼻の粘膜から体内に侵入することで、免疫反応が働く病気で、正式には上気道炎といいます。上気道炎には、発症が早く数日以内に症状がでる急性と、 鼻水などの分泌物の多いカタル性、細菌や真菌以外のウイルスが原因で起きるウイルス性の3つに分ける事が出来ます。上気道炎は、医学的には鼻から声帯までの炎症をさし、気管支炎が風邪とは言いません。
呼吸器系に症状が出やすい風邪ですが、下痢や腹痛などの症状を引き起こす、消化器症状をもつウイルスも風邪には在ります。良く、お腹にくる風邪と言われます。風邪は、原因となるウイルスが数百種類もいる為、治療は症状を和らげる対症療法が行われます。
冬の風邪の主な原因菌は、コロナウイルスやライノウイルスという種類で、風邪とは異なりますが、インフルエンザも良くみられます。これら冬のウイルスに対し、高温多湿な夏では、アデノウイルスやエコーウイルス、コクサッキーウイルスといったウイルスがみられます。子供の場合は、春から梅雨にかけてヒトメタニューモウイルスといったウイルスにも感染しやすいです。
夏に良くみられるアデノウイルスの、アデノとは喉という意味で、呼吸器系以外に腸でも繁殖し、激しい咳が出る以外に、腹痛が起きる事があります。